超音波探傷の概要について

品質検査をする方法には破壊による方法と、壊さないで行う方法との2つがあります。

超音波探傷は言葉としては超音波を使って傷を探ることを指し、後者に該当します。通常では超音波探傷検査として表現されることが多く、最大のメリットはそのままの状態で検査が可能であることです。

具体例を挙げれば高圧ガス容器の溶接部や、船舶、航空機などの設備検査に用いられており、例えば、官公庁発注による鉄骨建築物の場合には、溶接部に対しての超音波探傷検査が必ず求められます。

超音波が持つ性質は、まず、金蔵などの物体内部に伝達しやすいことです。また、物体内部を伝達しているときに、物体の端に当たったり違う素材との境界に当たった場合には反転しやすいという性質もあります。

検査はこれらの性質を利用することで可能になっており、物体内部の傷や凹凸、空洞の有無を調べることができます。検査では超音波の発生と受診を行う振動子が組み込まれた、探触子と呼ばれる部品が使用されます。

探触子を試験体に当てることで音波は内部を伝わることになり、キズが無ければ超音波は底面で反射し探触子に戻ってきます。仮に途中にキズがあれば底面より先に探触子に戻るようになり、エコーを探傷器に図形で表示させることでキズの有無や位置を確認することができます。

超音波探傷検査では測定者に判断力が求められます。エコーはモニターに波形として映し出されますが波形から内部異常を正確に判断することは非常に難しく、ここでは一定以上の経験と技術が測定者には必要になります。

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