超音波探傷とはどのような技術か

素材内部に存在する傷の大きさや形、深さを壊すことなく外部から測定するには特別な技術が必要です。

その技術の一つに超音波探傷があります。電気パルスを送信し素材の表面や内部への伝わり方で傷の長さなどを計測する方法です。傷によって反射する強さや時間、連続性などに違いがあるので特徴を把握できます。超音波探傷には3通りあり、パルス反射法と透過法そして共振法です。

パルス反射法とは発信された超音波が内部欠陥に当たり発信部に反射することで、その位置や程度を知る方法です。透過法は素材の反対側に超音波を受ける部品を置き、欠陥を通過する音波強度を観察する方法です。最後の共振法は透過法と同じように反対側に部品を置きますが、発信する超音波の波長を変える点で異なります。超音波探傷ではパルス反射法が主に用いられます。

橋脚など巨大な建造物では接合部の傷が人命に大きな影響を与えます。したがって定期に傷の有無を調べる必要がありますが、それぞれの部品が大きいために毎回外したり壊したりすことは不可能です。

このような場合に超音波探傷の技術は有効です。分解することなく傷の深さが判別でき将来的に起こりうる事故を未然に防げます。パルス反射法は傷に対して垂直に超音波を当てる方法と斜めから当てる方法があり、垂直で面になった傷を発見するには有効ですが、球状の傷を見つけるのには適していません。

採用する方法の選択はとても重要です。素材を破壊しない検査には超音波探傷だけでなく他の方法もありますから、素材や傷の特徴に応じた手段が選べます。いずれの方法にせよ破壊しない検査のメリットは、安全面はもちろん素材を無駄にしない環境にも配慮した点でしょう。

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