超音波探傷とは材料内部の欠陥検出に有効な非破壊検査

超音波探傷とは非破壊検査の一種で、高電圧の電気パルスを超音波探触子の振動子に送信させることで機械的な振動を金属材料等の表面や内部に伝播させます。

不連続な部分からの反射信号や反射強度、伝搬時間などで材料内部の傷や長さ、形状などを非破壊で評価することが可能です。良否判定する技術の1つですが、材料内部の欠陥検出に優れた検査手法と言えます。

超音波探傷は鋳鋼品の内部欠陥や溶接部の検査、接着や剥離検査などに幅広く使用されていて、50cm以上の厚さ測定やFPR、ゴム等の高減衰材の測定にも効果的です。非破壊で検査できるのが大きなメリットで、非接触で検査することができます。応答が高速なのでセンサーを移動させて広範囲を走査することができ、計測スポットが比較的小さいので場所を特定することが可能です。

超音波探傷は、検査する場所を選ばず特別な準備を必要としないのが魅力と言えます。リアルタイムに画像の観察を様々な方向からすることができます。他の検査と比べて非侵襲的な検査なので、溶接における仕上がり検査などに有効です。

溶け込み不良によるクラックや空洞を検出する際に便利で、素材の内部欠陥を見つけ出すことができます。ただ注意すべきなのは機器任せの判定に終始するのではなく、超音波の反射波形を観測しながら経験を基にした判断が必要です。

複雑な構造のものは乱反射の影響を受ける場合があり、超厚物等は伝播時間の制約から計測できないケースもあります。超音波探傷を行う場合、見逃しの発生を防ぐために検者の知識と経験が求められます。

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