温度差に着目した赤外線による非破壊検査

対象となるものを壊さずに検査したいのであれば、赤外線を使った非破壊検査がおすすめです。

これは携帯電話同士の通信にも使われている可視光線の一種で、人体や食べ物などに当てても何の影響も及ぼさない安全性の高さが売りとなっています。非破壊検査ではレーザーのようなものを使うのが一般的ですが、温度などを調べるならこちらを使った方法のほうが有利と言えるでしょう。

実際に非破壊検査を行う際には、赤外線によるサーモグラフィーを活用します。サーモグラフィーとは、物体から放たれる赤外線を捉える装置のことで、温度変化を画像に表示して可視化できるのが特徴です。

医療の現場では表面の皮膚温度を測定することで、血流がどれぐらいなのかを見やすく表示することができます。非破壊検査では、建築物の表面に貼り付けられることの多いタイルをチェックする際に用いられています。施工時に貼り付けたタイルは、きちんと施工したにもかかわらず劣化の影響を受けて剥がれ落ちることがあります。もし下に人が歩いていたら怪我の恐れもあり大変です。

そこで事前に赤外線を使って測定することで、剥がれ落ちそうなタイルがないか調べています。その仕組みは、タイルが浮き上がっているとその下に空気層ができることに着目したものです。空気層は太陽の熱などを受けて暖められ、周囲よりも温度が上がります。赤外線によるサーモグラフィーでチェックすると他とは違う色で表示されるので、浮き上がっていると判断して修繕するという流れになります。

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